良い神様も悪い神様も

こんにちは。

横浜市保土ヶ谷区のプライベートジム & サロン、トータルボディコンディショニングimproveの宮本千絵子です。

 

さて、さまざまな理由や側面から、今なお、バリ島と日本を行き来する生活を続けるに至っておりますが、そもそも、わたしがバリ島に興味を持ったきっかけのひとつは、わたしが初めてバリ島を訪れたときに、ティルタ・エンプル(ウンプル)寺院を案内してくれたバリ人男性が言った「バリ人はね、良い神様も悪い神様も同じに敬うんだよ」という言葉でした。バリに行ったことがある方や少しでもバリに触れたことのある方はどなたも、よく耳にする言葉かと思います。

言葉としての意味はもちろんわかるのですが、それが本当にはどういうことなのか、その言葉を聞いた当時のわたしにはそこのところがさっぱりわかりませんでした。その時期、わたしはちょうど、善悪、正誤、光闇、陰陽、優劣、美醜…といった、相反する二つの要素である二元性についてや、そのような二元性を超えるということについて触れたり学んだりする機会が多くあり、もちろんそれに関しても言葉としては理解できるものの、本当には何を意味しているのかがいまひとつよくわからなくて、それってつまりどういうことなんだろう?と、常々よく考えていました。バリ島を就職先に選んだ理由のひとつには、良い神様も悪い神様も同じに敬う人たちが暮らすバリでわたしも生活してみたら、それが何を意味するのか本当のところがわかるかもしれないと感じたから、というのもあります。

今回はそこから始まるお話をひとつ。

 

【良い神様と悪い神様、その両方の神様を同じに敬うということ】

いろんなガイドブックや旅行記事にも書いてある通り、バリの人々の、バリの神々への信仰心はとても強くて、村やコミュニティにはもちろん、職場や個人の家の中にもそれぞれお寺を持っていて、朝昼夕、神々にお供え物をし、お線香をたいて祈りを捧げる。その姿は、いつ見ても本当に美しい。お供え物は「チャナン」と呼ばれ、そのほとんどが草花など自然のものだけで作られ、チャナンそのものもまた美しく彩られている。

 

良い神様も悪い神様も同じに敬われるから、チャナンはお寺だけじゃなくて、いろんなところに、そこいらじゅうに供えられる。地面にも欠かさずお供えと祈りが捧げられる。チャナンにはお米やタマゴ、お菓子などが一緒に添えられることもある。

毎朝昼夕、祈りと共に捧げられる美しいチャナンだが、道端やらそこいらじゅうに供えられたそれらは程なくすると、たいていは散乱状態になっている。食べ物を求めてやってきた犬や鳥たちに荒らされる様などを見るたびに、それらがいつお供え物としての機能をなくしてゴミとなりゴミだと認識されるのか、あるいは、散乱したゴミのように見えてもずっとお供え物であり続けているのか、ずっと疑問に思っていた。新聞はいつから新聞紙になるんだろう?という疑問にも似て。だって、地面や道端で砂にまみれてとっ散らかった姿のチャナンは、失礼ながらどう見たって、元お供え物だったが今はゴミ、にしか見えないんだもの。

 

そのことについて、周りのバリの人たちに普通に率直に訊ねてみた。すると、「祈りを捧げて地面に置いたその瞬間にはもう、お供え物としての役目は終えている」のだとのこと。

へえ、なるほどそうなのか。

この美しいお供え物ですら、祈りを捧げ終えて地面に置かれたその瞬時にゴミと化す。そんなのほとんどゴミと紙一重、ちゅうか、まさにゴミと表裏一体ではないか。それにもかかわらず、このバリの人たちは、瞬時にゴミと化すお供え物を、毎朝昼夕せっせと準備し、毎回心を込めて祈りを捧げ、あらゆるものに宿るあらゆる神々へ供えるのだ。

 

バリでの日常生活には、ほんの小さな出来事のひとつひとつにすべて、二元性の謎が隠されていた。二元的なもの、両極にあるものを、ほんにともう、何から何まで素朴なまでにそのまんま、両方をわかりやすい形に保ったままひとつにして「はいどうぞ」って差し出されるような、バリでの日常はわたしにとって、まさにそんな感じだった。

このチャナンの例くらいの、ほんのささいなところからはじまって、良い神様と悪い神様を同じに敬うこととはどういうことか、二元性を超えるとはどういうことかについて、ひとつひとつ、これまた様々な経験を通して学んでいくことになるのだけれど、そんな中、光の強いバリ島だからこそ、同時に闇も濃いのだということ、時にそのコントラストの強さにおののき、衝撃を受けつつ、だからこそバランスが大事なんだという、そういったこともまた、少しずつびとつずつ、知っていくことになる。

 

確かに、観光で訪れたバリ島は光にあふれた素敵な楽園だった。一方で、そこで仕事を持ち生活を始めると、光が届かない、暗く影を落とした闇の部分とも、どうしたってかかわることになる。移住した初期のころは、わたし、なんでこんなところに来てしまったんだろう…と思うことばかりだった。おかげさまで今は、光が強くて闇も濃い、その丸ごとのバリ島を大好きだと言える。ということは、自分も少しは、良い神様も悪い神様も同じに敬えるようになった…?のか…?

そうだとしたら、うれしいのだけどな。

 

つづく

 

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儀礼の際はもちろんのこと、バリでの日常には欠かせないチャナン(1枚目)。

聖なる剣クリスや鉄・金属でできた道具などのための祭礼のときには、普段使っている仕事道具や乗物などにも祈りとともにチャナンが捧げられる(2枚目)。