バリ猫物語 その2

こんにちは。

横浜市保土ヶ谷区のプライベートジム & サロン、トータルボディコンディショニングimproveの宮本千絵子です。

 

さて、以前の記事にも登場した二代目・猫様「ココちゃん」は、わたしと共に暮らしていた間に3度、妊娠・出産をしました。猫が年に2度も出産するなんてことすら知らなかった当時のわたしは、猫たちへの不妊対策についての意識もまるで欠けていました。ココちゃんの3度の妊娠と出産は、わたしという人間に、その都度大きなチャレンジを課したのでした。

今回はココちゃんの初産のときのお話をひとつ。

 

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初代・猫様コマちゃんから親離れした子猫をわたしがココちゃんと呼び、共に暮らすようになってしばらく経った頃、代わる代わる次から次へと、ココちゃん狙いの野良の雄猫たちがうちへ通ってくるようになった。雄猫たちはそれぞれに、ココちゃんに対してめちゃめちゃ情熱的にアプローチしてきたが、ココちゃんはまだ生後半年を過ぎたくらいで幼かったし、そんな雄猫たちを見ても、まるで興味がない様子だったので、まだ妊娠することはなかろうなどと、人間は甘く見ていた。…ら、人間のその認識こそが本当に甘かった…。

ふと気づいたときには、ココちゃんのお腹が膨らんでいる。そしてその後、みるみる大きくなっていった。大きくなりつくした頃、ココちゃんはどこかに籠って、しばらく姿を見せなかった。ああ、きっとその時が来たんだなと思いつつも、人間にはすぐには場所がわからなかった。そのうち、どこからか、か細い子猫の鳴き声が聞こえてきて、そのわずかに漏れ聞こえてくる子猫たちの鳴き声をたどっていくと、その先にあったのは、人間が入ることも覗くこともできない、うちの外門上部にある瓦の下の、狭い隙間のようなところだった。

 

幾日かして、ココちゃんはごはんを食べに、そこからひとり出てくるようになった。そして、ごはんの後、しばらくわたしの元でくつろいでから、またねぐらへと帰っていった。そういう日々がしばらく続いた。

 

そんなある日のこと。ココちゃんが何かをくわえて、人間の元へやってくるのが見えた。人間が立っていた玄関のドアの前まで来て、くわえていたものをそこに置いた。

狩られたネズミさんかもと思いながら、見下ろすと同時に衝撃が走った。

もしそれがネズミだったとしても、それなりの衝撃を受けたに違いないが、それを見ても、それが何の生き物なのかを把握するまでに時間がかかった。

なぜなら、その生き物には顔も頭もなかったからだ。

なぜだか、首から上の頭部が食いちぎられている…。もちろん、すでに息もなかった。

人間は思わず、「ココちゃん、どうしたの!?何があったの!?」と大声をあげたが、ココちゃんはわたしを見上げた後、踵を返してねぐらに戻り、次の一匹をくわえてやってきた。再びドアの前に置かれたその生き物は間違いなく子猫だった。それでようやく人間は理解した。頭のないその生き物も、子猫だったのだと。

ココちゃんがくわえてきた次の子猫も小さくて、まだ目も開いていなかったが、すべての部位がちゃんとあり、ちゃんと呼吸もしていた。ココちゃんはその後さらにもう一匹連れてきた。最後に連れてきた一匹が一番大きかった。子猫は全部で3匹だった。まずは生きている2匹を保護すべく、部屋の扉を開けると、ココちゃんは一匹をくわえて2階へ上がっていき、子猫をくわえたまま空いた棚の一段に入っていった。わたしはもう一匹を運ぶのを手伝い、ココちゃんがそこを新しいねぐらとしたらしいことを確認してから、階下へ降り、頭のない、息絶えた子猫を抱き上げて、ひとしきり号泣した。そして、号泣しながら庭にその子猫を埋めた。

 

最初に連れてきた仔の頭部がなぜなかったのか、何かに襲われたのか、そのあたりは謎のままだったが、とにかく生きている2匹を何とか生き延びさせねばと、ココちゃんがねぐらにした場所にタオルだのなんだのを敷き詰めて、母子を見守った。ココちゃんは、ついこの間まで自分が子猫だったにもかかわらず、今やすっかり母猫の顔をしている。そして、2匹の子猫たちにお乳を与え、子猫たちの排泄物を上手に処理し、人間が敷いたタオルの上もほとんど汚すことがなかった。誰が教えたわけでもないのに、本当にすごいことだなと、人間はその様子を見て感心しきりだった。

 

が、やはり、ココちゃんはまだ出産するには若すぎたのだろう、小さい方の子猫は数日で息を引き取り、大きい方の仔も生後1カ月経つころ、突然不調をきたし、わたしは仕事の合間にその仔を連れて病院に駆け込んだが、その仔は病院で亡くなってしまった。ココちゃんは、最後の一匹がいなくなったとき、鳴いて鳴いてその仔を呼んで、部屋中、敷地中を探し回った。その姿は本当に切なすぎて、人間としては、子猫を早く助けたい一心で、ココちゃんの許可を得ずに勝手に病院に連れて行ってしまったことを、深く深く後悔した。

 

この頃、子猫たちが息絶えるたび、ココちゃんのそんな姿を見るたび、ただただ号泣するしかない人間だった。そんなわけで、何とも衝撃的で切ないココちゃんの初産だった。

 

つづく

 

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